二都物語




1859年、なんと今から153年も前に書かれた作品にもかかわらず全く古さを感じさせない。
むしろ最近の作品よりもずっと丁寧によく練り込まれていてすごく面白い!

「歴史小説」的な一面も確かにあるが、私個人としては娯楽性の方を強く感じる。
とにかくエンタメ性の高い作品という印象。

フランス革命の頃の話といえどもあくまでもエンタメ作品の舞台をそれに設定したにすぎず、深く掘り下げたようなところも、何らかの思想を表現したというわけでもない。リアリティも追求していない。

「面白ければいいや」という感じだし、なによりキャラが立っている。

シドニー・カートンは言うに及ばず、ダーニーの叔父の冷酷紳士っぷりには突き抜けたものがある。
「嫌なキャラ」ではなく、「冷酷紳士」というある種の魅力的なキャラクターに仕上がっている。

残酷な処刑方法はふんだんに出てくるが性描写を含まず、かといって色気のないわけでもなく、残虐さと純粋さを巧みに書分ける点にも心掴まされる。

何より構成や文章の技術が素晴らしく、ディケンズの手のひらの上で踊らされているような気分にさえなる。後半にいくほど物語は複雑に絡み合い、急上昇するほどに盛り上がる。そして、カートンの死と同時にぷつりと完結する。


結局カートンがなぜ自分のために尽くすことのできない人間だったのかは謎のままなのだ。


解説ではぜひそういう点について掘り下げて頂きたかったのだが…。







これがまーーーーークソ解説。 


解説という名の誹謗中傷でしかないっていう(^^;

私が特に素晴らしいと思っていた構成も「本当構成に関しては才能がないからダメダメだね!」みたいに書いてある;

何なんだこいつは;
かりにも自分が翻訳をした本の原作者に対してなんでそんなに上から目線なんだ;

今までろくでもない解説もたくさん読んできたが、解説という名の誹謗中傷はさすがに読んだことがない。元々この作品が好きで買った人にとっても、この作品を面白いと思って最後まで読んだ人にとってもなにも面白くない解説であった。

あんなに「面白い!」と思って読んだのに、最後の最後でこの解説で渋い顔をして終わらざるおえなかったのは残念無念であります。


何はともあれ、至高のエンタメ作品ですので興味のある方は是非読んでみて下さい。
図書館にあると思います。
私は大好きですね~。久しぶりに「こんなに面白いものが読めて幸せだ!」って気分でした。
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